相続

■ 亡くなられたお父様に“婚外子”がいたケース


■ 家族構成

亡くなった方:父親(70歳)
相続人:妻(65歳)、長男(40歳)、長女(35歳)、婚外子(長女・37歳)
※ご家族は、婚外子の存在を噂では知っていたものの、これまで一度も会ったことがなく、居住地も不明でした。

■ ご相談者の不安・課題


●本当に連絡が取れるのか?
●連絡が取れたとして、相続の分割案に同意してもらえるのか?

■ 解決への流れ


1.戸籍の附票を取得し、婚外子の現住所を特定
2.行政書士からお手紙を送付
 ●相続が発生したこと
 ●ご依頼者が考えている遺産分割案の概要を丁寧にご案内
3.婚外子の方からご連絡をいただく
4.お互いのお気持ちを丁寧に伺い、合意形成のサポートを実施
5.無事に「遺産分割協議書」を完成
異母兄弟がいる場合の家系図

■ ご相談者の不安・課題


●本当に連絡が取れるのか?
●連絡が取れたとして、相続の分割案に同意してもらえるのか?

■ 解決への流れ


1.戸籍の附票を取得し、婚外子の現住所を特定
2.行政書士からお手紙を送付
 ●相続が発生したこと
 ●ご依頼者が考えている遺産分割案の概要を丁寧にご案内
3.婚外子の方からご連絡をいただく
4.お互いのお気持ちを丁寧に伺い、合意形成のサポートを実施
5.無事に「遺産分割協議書」を完成

■ 心に残ったエピソード

「揉めると思っていたけれど、そうではなかった」


行政書士としては、お金のことで「長男・長女」と「婚外子の長女」が揉めるのではと思っていましたが、実際には以下のやり取りになりました。

長男・長女(法定相続分を渡してもいいのかという行政書士からの問いに対して)
「私たちは、お父さんと過ごせたからいい。お金ぐらい、もう一人のお子さんに渡したい。」

婚外子の方の要望
「お金のことよりも、生前に一度でも会いたかった。せめてお墓参りに行きたい。」

とても心温まる相続人の方々のお手伝いをさせていただきました。

解決策

・戸籍の附票を取得し、住所を特定する。
・行政書士から手紙を書き、相続が発生していること。依頼者が考えている分割案を提示する。

疎遠だった婚外子の方から連絡をいただく。

お互いのお考えをお聞きし、合意形成の支援をする。

無事遺産分割協議書完成

ほっとするエピソード

こういうケースでは揉めるイメージがあるかもしれませんが、実際には、生前に一目父に会いたかった。せめて、お墓参りに行きたい。
財産よりもそのようなご希望がある場合もあります。

■ 相続登記が50年以上されていなかったケース


■ 家族構成・背景

名義人:祖父(昭和32年に他界)
相続人:父(故人)、その子どもたち、配偶者、孫など多数
※祖父の代から相続登記がされておらず、相続人が複数世代にわたって広がっていました。
関係性が遠く、居場所がわからない方や、すでに亡くなっている方も含まれていました。

■ ご相談者の不安・課題


●二次相続、三次相続が発生し、相続人の関係が複雑になっている。
●居場所もわからなければ、戸籍収集も膨大で困難。
●あまりにも遠い関係で興味がなく、連絡しても返事が来ないケースもある。
●相続人が10人以上。大半の人から返事が来ても、1人でも返事が来ないと、相続登記できない。

■ 解決への流れ


1.戸籍の収集(50通以上)と相続関係図の作成
2.法定相続分を計算し、全相続人へご案内を送付
3.返事のない相続人とも粘り強く連絡を取り続ける
4.時間をかけて合意形成を進め、順次同意を獲得
5.最終的に全員の署名・押印がそろい、登記完了

■ 心に残ったエピソード

「他では断られたのに、ここまでやってくれるとは思わなかった」


大変な手続きでしたが、長年の懸念がようやく解消し、「自分たちの代に整理できて、子どもに迷惑をかけないでよかった」と、
安堵されたご相談者の表情がとても印象的でした。

■ 家族構成・背景


●名義人:祖父(昭和32年に他界)
●相続人:父(故人)、その子どもたち、配偶者、孫など多数
※祖父の代から相続登記がされておらず、相続人が複数世代にわたって広がっていました。
関係性が遠く、居場所がわからない方や、すでに亡くなっている方も含まれていました。

■ ご相談者の不安・課題


●二次相続、三次相続が発生し、相続人の関係が複雑になっている。
●居場所もわからなければ、戸籍収集も膨大で困難。
●あまりにも遠い関係で興味がなく、連絡しても返事が来ないケースもある。
●相続人が10人以上。大半の人から返事が来ても、1人でも返事が来ないと、相続登記できない。

■ 解決への流れ


1.戸籍の収集(50通以上)と相続関係図の作成
2.法定相続分を計算し、全相続人へご案内を送付
3.返事のない相続人とも粘り強く連絡を取り続ける
4.時間をかけて合意形成を進め、順次同意を獲得
5.最終的に全員の署名・押印がそろい、登記完了

■ 心に残ったエピソード


「他では断られたのに、ここまでやってくれるとは思わなかった」
大変な手続きでしたが、長年の懸念がようやく解消し、
「やっと祖父名義から、自分たちの代に整理できた」と、
安堵されたご相談者の表情がとても印象的でした。

■ 異母兄弟を含む多数の相続人が関わるケース


■ 家族構成・背景

亡くなった方:夫
相続人:夫、異母兄弟、その子など多数
※夫婦には子どもがいない。両親はすでに他界。相続人は、夫の兄弟だが、夫の父親が2回結婚しているため、前婚の異母兄弟も相続人となる。
その異母兄弟も高齢のためにすでに他界。そこで、異母兄弟の子どもたちが相続人に。
残された奥様からすると、夫の異母兄弟の存在もほぼ知らず、異母兄弟の子どもになると尚更わからず途方に暮れていた。

■ ご相談者の不安・課題


●面識のない相続人との連絡が取れるのか不安
●築50年のマンションの一室を相続したいだけなのに、全体の相続手続きが進まず、精神的な負担に
●相続税が発生するわけでもないのに、手続きが煩雑で、夜も眠れないほどの不安を感じていた

■ 解決への流れ


1.戸籍をたどり、すべての相続人を特定
2.他の相続人へは、当事務所から丁寧なお手紙を送付
 ●内容が伝わりやすいよう、何度も文面を推敲
 ●角が立たず、誠実な印象となるよう工夫
3.徐々に連絡が取れ、合意形成へ
4.必要書類のやり取りを経て、無事に相続登記を完了

■ 心に残ったエピソード

「やっと眠れるようになりました」


依頼者である奥様は、長く抱えていた不安から解放され、「これでやっと前に進めます」とほっとした表情を浮かべていらっしゃいました。
その後、ご自身のことでも周囲に迷惑をかけないようにと、任意後見契約や遺言書の作成をご希望される方が増えています。
夫の父親が2回結婚しているため、 夫の異母兄弟やその子が相続人

■ 家族構成


●亡くなった方:夫の父親
●相続人:夫、異母兄弟、その子など多数
※夫の父親は過去に2度結婚しており、異母兄弟やその子どもが相続人に含まれていました。
※依頼者は妻で、ご本人はもちろん、夫も面識のない親族が多く、関係は非常に疎遠でした。

■ ご相談者の不安・課題


●面識のない相続人との連絡が取れるのか不安
●築50年のマンションの一室を相続したいだけなのに、全体の相続手続きが進まず、精神的な負担に
●相続税が発生するわけでもないのに、手続きが煩雑で、夜も眠れないほどの不安を感じていた

■ 解決への流れ


1.戸籍をたどり、すべての相続人を特定
2.他の相続人へは、当事務所から丁寧なお手紙を送付
 ●内容が伝わりやすいよう、何度も文面を推敲
 ●角が立たず、誠実な印象となるよう工夫
3.徐々に連絡が取れ、合意形成へ
4.必要書類のやり取りを経て、無事に相続登記を完了

■ 心に残ったエピソード


「やっと眠れるようになりました」
依頼者である奥様は、長く抱えていた不安から解放され、
「これでやっと前に進めます」とほっとした表情を浮かべていらっしゃいました。
その後、ご自身のことでも周囲に迷惑をかけないようにと、
任意後見契約や遺言書の作成をご希望される方が増えています。

■ 実家暮らしの子と、そうでない子の間での遺産分割

実家暮らしの子どもと、そうでない子どもとの遺産分割

■ 家族構成


●亡くなった方:母親
●相続人:同居していた長男、別世帯で暮らす長女と次男

■ ご相談者の不安・課題


●「介護していたから多くもらって当然」と主張する長男
●「生活費も援助されていたのに」と納得できない他の兄弟
●顔を合わせると話がこじれるので、直接話したくない

■ 解決への流れ


1.双方の主張を丁寧に整理
2.ご自宅での遺産分割の話し合いをサポート
3.第三者として、冷静に交通整理しながら進行
4.無事に合意がまとまり、分割協議書を作成

■ 心に残ったエピソード

「直接話してたら、ケンカになってたと思う」


そうおっしゃったご家族の表情に、安堵の色がにじんでいました。
話し合いの“つなぎ役”としての支援が、感情のもつれを防ぐ鍵になると実感したケースでした。

後見人

80代の認知症女性

■ ご本人の状況


●80代の女性(認知症)
●子どもなし、ご主人もご逝去
●後見類型:後見

■ ご相談内容・支援の流れ


1.ご主人の相続手続き
 → 相続人は兄弟・甥姪など10人以上。複雑な調整が必要に。
2.月1回の定期訪問
 → 老人ホーム内のレストランでお食事しながら、近況をお話。
3.ご主人の法要に同席し、気持ちの支えに。
4.入院・施設の移動など、日常の手続きも丁寧にサポート。
5.ご逝去後は、ご親族から依頼を受けて、葬儀・納骨などの死後事務も実施。
80代の認知症女性

ケース


子どもなし
後見類型 後見

支援内容


1 ご主人の相続手続き(子どもがいないため兄弟・姉妹甥姪など相続人が10人以上)
2 月1回の定期訪問 老人ホーム内のレストランで一緒にお食事をして、お話をする。
3 亡くなられたご主人の法要に同席。
4 入院手続きや施設の移動手続きなど
5 亡くなられた時は、ご親族から、依頼を受け、葬儀・納骨などの死後事務を行った。
80代の認知症女性

■ ご本人の状況


●80代の女性(認知症)
●子どもなし、ご主人もご逝去
●後見類型:後見

■ ご相談内容・支援の流れ


1.ご主人の相続手続き
 → 相続人は兄弟・甥姪など10人以上。複雑な調整が必要に。
2.月1回の定期訪問
 → 老人ホーム内のレストランでお食事しながら、近況をお話。
3.ご主人の法要に同席し、気持ちの支えに。
4.入院・施設の移動など、日常の手続きも丁寧にサポート。
5.ご逝去後は、ご親族から依頼を受けて、葬儀・納骨などの死後事務も実施。

支援内容

1 ご主人の相続手続き(子どもがいないため兄弟・姉妹甥姪など相続人が10人以上)
2 月1回の定期訪問 老人ホーム内のレストランで一緒にお食事をして、お話をする。
3 亡くなられたご主人の法要に同席。
4 入院手続きや施設の移動手続きなど
5 亡くなられた時は、ご親族から、依頼を受け、葬儀・納骨などの死後事務を行った。

60代の精神障害男性

60代の精神障害男性

ケース


未婚・子どもなし
自宅で一人暮らし
後見類型 補助

支援内容


1 週3回の生活費の送金(一度に手渡すとパチンコで浪費するため)
2 月1回の定期訪問(精神科への同行や、癌治療への同行など含む)
3 徘徊など不穏時の対応
4 医療関係者との打ち合わせ
5 亡くなられたお母様の相続手続き
6 癌で死亡。親族からの依頼で死後事務や相続手続き、遺品の処分、自宅不動産の売却など
60代の精神障害男性

■ ご本人の状況


●60代の男性(精神障害)
●未婚・子どもなし
●自宅で一人暮らし
●後見類型:補助

■ 支援の内容


1.週3回の生活費の送金
 → 一度に手渡すとパチンコで浪費してしまうため、こまめに管理。
2.月1回の定期訪問
 → 精神科への同行、がん治療への付き添いも含む。
3.徘徊など、不穏な行動があった際の対応。
4.医療関係者との定期的な連携・打ち合わせ。
5.亡くなられたお母様の相続手続き。
6.がんでご逝去後、親族からの依頼を受けて、
  ●死後事務
  ●相続手続き
  ●遺品整理
  ●自宅不動産の売却 などを一貫して対応。

支援内容

1 週3回の生活費の送金(一度に手渡すとパチンコで浪費するため)
2 月1回の定期訪問(精神科への同行や、癌治療への同行など含む)
3 徘徊など不穏時の対応
4 医療関係者との打ち合わせ
5 亡くなられたお母様の相続手続き
6 癌で死亡。親族からの依頼で死後事務や相続手続き、遺品の処分、自宅不動産の売却など

80代女性


■ ご本人の状況


●認知症を患う姉
●老人ホームにて一人暮らし
●任意後見契約・死後事務契約を締結済み

■ 支援の流れと内容


1.任意後見契約と死後事務契約を締結
 → ご本人の希望により、元気なうちから将来に備えて契約を締結。
2.認知症の進行により、被害妄想が悪化
 → 対応強化のため、家庭裁判所へ申立てを行い、任意後見監督人を選任。
3.任意後見業務の開始
 → 本格的に後見としての支援を開始。
4.月1回の定期訪問
 → ご本人や施設職員との面談・打ち合わせを実施。
 → ご本人からの被害妄想に基づく電話にも丁寧に対応。
5.自宅の庭の管理
 → 年1回程度、庭の手入れを業者に依頼・手配。
6.深夜に施設にてご逝去
 → 夜間の連絡を受けて現地へ赴き、死後事務を開始。
7.納骨の手続き
 → 無事に納骨を済ませる。
8.財産の引き継ぎ
 → ご本人の財産は、姉の後見人へ管理を引き継ぎました。
80代の認知症女性

ケース


姉が認知症で施設入所
老人ホーム一人暮らし

支援内容


任意後見契約と死後事務契約を締結
    ↓
被害妄想が進行
    ↓
任意後見監督人を選任。
    ↓
任意後見業務開始
    ↓
月1回の定期訪問。ご本人・施設の職員との打ち合わせ。
本人からは被害妄想による電話などが来る。そちらへの対応。
1年1回ほど、自宅の庭の手入れを業者に手配。
   ↓
深夜に施設で死亡。夜中に施設へ。
死後事務の対応。
   ↓
納骨をした。
   ↓
財産は、姉の後見人へ継承した。
80代の認知症女性

■ ご本人の状況


●認知症を患う姉
●老人ホームにて一人暮らし
●任意後見契約・死後事務契約を締結済み

■ 支援の流れと内容


1.任意後見契約と死後事務契約を締結
 → ご本人の希望により、元気なうちから将来に備えて契約を締結。
2.認知症の進行により、被害妄想が悪化
 → 対応強化のため、家庭裁判所へ申立てを行い、任意後見監督人を選任。
3.任意後見業務の開始
 → 本格的に後見としての支援を開始。
4.月1回の定期訪問
 → ご本人や施設職員との面談・打ち合わせを実施。
 → ご本人からの被害妄想に基づく電話にも丁寧に対応。
5.自宅の庭の管理
 → 年1回程度、庭の手入れを業者に依頼・手配。
6.深夜に施設にてご逝去
 → 夜間の連絡を受けて現地へ赴き、死後事務を開始。
7.納骨の手続き
 → 無事に納骨を済ませる。
8.財産の引き継ぎ
 → ご本人の財産は、姉の後見人へ管理を引き継ぎました。

支援内容

任意後見契約と死後事務契約を締結
    ↓
被害妄想が進行
    ↓
任意後見監督人を選任。
    ↓
任意後見業務開始
    ↓
月1回の定期訪問。ご本人・施設の職員との打ち合わせ。
本人からは被害妄想による電話などが来る。そちらへの対応。
1年1回ほど、自宅の庭の手入れを業者に手配。
   ↓
深夜に施設で死亡。夜中に施設へ。
死後事務の対応。
   ↓
納骨をした。
   ↓
財産は、姉の後見人へ継承した。